ピアノ公開レッスン「アレンスキー世代のピアノ音楽(1)~アレンスキーのピアノ作品~」
アレンスキー世代のロシア音楽は、ピアノ音楽が大きく開花したことに大きな特徴の一つがあります。この世代のピアノ音楽は以前の例会でも取り上げ、お話を交えながら演奏をお楽しみいただきましたが、今回は公開レッスンを通して、その演奏技術の側面に光を当てながらその魅力に迫ってみたいと思います。
今回の試みは、ピアノ指導者にとって普段の指導の一助となるのはもちろんですが、専門家のためばかりではありません。一般の愛好家もまた、プロのレッスンを見ることによって、演奏者がどういうところに気を付けながら演奏しているのかを知り、それによって曲の魅力がより深く感じられるようになることでしょう。
初回はアレンスキーです。アレンスキーのピアノ曲は大きく〈カンティレーナ的な作品〉、〈古代のリズムを用いた作品〉、〈ヴィルトゥオーゾ的な作品〉と3つに分類することができます。今回の例会では、〈カンティレーナ的な作品〉として作品25-2「夢」、〈古代のリズムを用いた作品〉として作品28-3「イオニア調」、〈ヴィルトゥオーゾ的な作品〉として作品74-1「エチュード」を取り上げます。演奏者はいずれも小中学生のピアノ学習者です。川染会長による公開レッスンによって、どのようにアレンスキーのピアノ音楽の魅力が引き出されていくか、どうぞお楽しみに。
また、公開レッスンに先立って、高橋副会長より、アレンスキーのピアノ作品に関する簡単な講話も予定されています。講話とレッスンの両方から、アレンスキーのピアノ音楽に関する理解を深めていただければ幸いです。
日時:2018年3月11日(日)13:30開場、14:00開演
会場:りんゆうホール(札幌市東区北9条東2丁目)
入場料:一般1500円、会員1000円
受講生:赤坂美紅、佐藤颯音、五十嵐聖兎
講師:高橋健一郎、川染雅嗣