当協会が後援し、当協会の演奏家が出演するレクチャー・コンサートのお知らせです。
北海道ポーランド文化協会の創立25周年記念の例会として、「レクチャー・コンサート 21世紀のショパン像 ~新書簡集出版を祝って~」が開催されます。
日時:2012年11月17日(土) 14時30分 開演 (開場14時)
場所:北海道大学情報教育館3階 スタジオ型多目的中講義室
(札幌市北区北17西8)
入場無料
レクチャー 三浦 洋 (北海道情報大学教授)
ピアノ演奏 坂田 朋優 ・ 安田 文子 ・ 高橋 健一郎
主催: 北海道ポーランド文化協会 後援:駐日ポーランド共和国大使館、日本アレンスキー協会、日本ショパン協会北海道支部、札幌市・札幌市教育委員会 交通: 地下鉄南北線「北18条駅」より徒歩5分 (北図書館隣り)
『ショパン全書簡 1816~1831年 ~ポーランド時代~』(関口時正・重川真紀・平岩理恵・西田諭子訳)(岩波書店、2012年)は、ショパンの人間形成や文化的・音楽的背景をうかがい知るうえで不可欠の資料です。ポーランドで新たに刊行が始まった、厳密な校訂と詳細な注がほどこされた書簡全集からの待望の原典訳です。
学術的意義の大変高いこの翻訳書について、音楽評論家、ショパン研究者としても活躍されている北海道情報大学教授、三浦洋先生がお話をされ、そのお話にちなんだショパンの曲が数曲演奏されます。
プログラムは以下の通りです。
◆ 第1部 21世紀のショパン像
全書簡集新訳の意義について。正しい表記への修正や、ショパンが書いた「シャファルニャ通信」に関する新たな解釈について。
マズルカ 第13番イ短調Op.17-4
ワルツ 第13番変ニ長調Op.70-3
ポロネーズト短調
(演奏:坂田朋優)
◆ 第2部 イタリアの影
ショパンが近代教育で受けた多文化的な影響。コンスタンチアのこと、ショパンの教師同士の確執、「芸術」という言葉とショパンの関係についてなど。
ピアノ協奏曲 第2番へ短調作品21(ピアノ独奏版)
ノクターン 第2番変ホ長調Op.9-2
(演奏:安田文子)
◆ 第3部 バラードの誕生
ミツキェヴィチやヴィトフィツキなどポーランドの詩人たちがショパンに与えた影響。バラード第1番が、その後のショパンの作品に与えた影響を考える。
バラード 第1番ト短調Op.23
(演奏:高橋健一郎)
ショパンについてはまだまだ知られざる側面がたくさんあるようで、ショパンの青年時代についての貴重な資料について興味深いお話がいろいろと聞けることと思います。入場無料です。どうぞいらしてください。