2020年3月14日に予定されていました第18回例会は、新型コロナウィルス感染症拡大の状況を受け、中止になりました。
ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
9月に同内容での実施を予定しております。あらためてお知らせいたします。
2020年3月14日(土)14時より、札幌のりんゆうホールにおいて第18回例会が開催されます。今回は「ロシア・モダニズムの音楽・美術・文学――夢と現実のはざまで」と題し、会員の鴻野わか菜氏(早稲田大学教授)に、19世紀末から20世紀初頭のロシア芸術について講演していただきます。当協会が主に取り上げているのはいわゆる「アレンスキー世代」の作曲家たちですが、彼らが活躍したのは、ちょうど19世紀末から20世紀初頭にあたります。この時期のロシアは、「銀の時代」や「ロシア・ルネサンス」などとも呼ばれるほど、様々な芸術潮流が花開き、旺盛な活動が展開されました。そして、非合理主義的な美学や神秘主義的な傾向が広く見られたのが特徴でもあります。今回の例会では、その傾向の中心にいたロシア象徴主義の作曲家(スクリャービン、メトネル)、詩人・作家(ベールイ、ブローク、ブリューソフ、ソログープ)、美術家(ソーモフ、ベヌアなど)の世界観を取り上げます。音楽、美術、文学の各領域において彼らが目指した神秘的世界、超越的世界について考え、同時にそれにまつわるピアノ作品、声楽作品の数々をお聴きいただきます。
■日時 2020年3月14日(土)14:00~(開場13:30)(中止)
■会場 りんゆうホール 札幌市東区北9東2
■入場料 一般1,500円 会員1,000円
■出演 鴻野わか菜 (Lec.)、坂田朋優 (Pf.)、高橋可奈子 (Mez.)、
徳田貴子(Pf.)、栃原享子 (Pf.)、西谷麻里子(Pf.)、川染雅嗣 (Pf.)
■曲目(順不同)
●ラフマニノフ:
《15のロマンス》より「噴水」Op.26-11(高橋/坂田)
《6つのロマンス》より「彼女に」Op.38-2(高橋/坂田)
《6つのロマンス》より「夢」Op.38-5(高橋/坂田)
《10の前奏曲》より Op.23-5(川染)
《12のロマンス》より「リラの花」Op.21-5(ピアノ独奏版)(栃原)
●メトネル:
《フェート、ブリューソフ、チュッチェフの7つの詩》より
「重く、色褪せ、文字もない」(Op.28-4)(高橋/坂田)
●タネーエフ:
《10のロマンス》より「見えない霧の中で」Op.17-8(高橋/坂田)
●スクリャービン:
《ピアノソナタ第9番「黒ミサ」》Op.68(川染)
《2つの詩曲》Op.69-1(西谷)、Op.69-2(徳田)
《詩曲「焔に向かって」》Op.72(徳田)
お問合せ、チケット予約:japan.arensky.society@gmail.com